生理不順(月経不順)
正常な月経周期は25~38日といわれています。
多少ずれている人もいますが、範囲内に収まっていれば問題ありません。
- 3か月以上生理がない
- 10日間以上出血が続く
- 生理が終わったと思ったらまた生理が来た
- 生理周期がばらばらである
この様な症状の時は、治療が必要な場合がありますので、ぜひご相談ください。
特に、若い世代の方で3か月以上生理がない場合は、ほおっておくと、不妊症の原因になる場合がありますので、必ず受診してください。
月経困難症
月経痛が強く、日常生活に支障を来たすケースです。
様々な症状が見られますが、腹痛、腰痛、悪心、嘔吐、ふらつき、頭痛、頭重、食欲不振などが代表的です。
なお、思春期頃の女性の子宮は未熟なので、子宮の出口が狭いために月経血が排出されにくく、そのせいで月経痛がひどいときがあります。
症状の種類や程度は人それぞれに異なりますが、こうした月経痛の多くは、市販の鎮痛剤を服用する程度で落ち着くものもあります。
月経痛は我慢せずに積極的に鎮痛剤を使用してください。月経痛を我慢しても何も良いことはありません。市販の鎮痛剤を飲むときには、痛みがひどくなるまで待たずに、早めに内服してください。
市販の鎮痛剤が効かない、学校や仕事に行くのもつらい、起きていられずに寝込んでしまうなど、日常生活に支障が出るような場合はご相談ください。
もう生理痛に振り回されるのは、終わりにしましょう。
月経前緊張症(PMS)
月経が近づくとイライラする、気分が沈んでしまう、乳房に痛みが生じる、顔や手足がむくむといった症状は、月経前緊張症(PMS)の可能性があります。
女性の約8割が経験すると言われますが、日本における認知度は低く、症状を自覚していながら、それがこの疾患のせいだとは気付かずに、ひとり悩んでいる女性が少なくありません。
生理前になるといらいらして周りに迷惑をかける等悩んでおられる方は、ご相談ください。
治療法としては、漢方薬やホルモン療法があります。
月経移動
月経はピルを使用することで多少の移動を行うことが出来ます。
日常生活を快適に過ごすために、どうしても生理を避けたい時というのがあります。
例えば旅行、スポーツ、結婚式などの際に生理が重なってしまわないよう、月経をずらしたりします。
ほとんどの場合、生理を1週間ほど遅らせることは、それほど難しいことではありません。
逆に、生理を早めることも可能です。希望される方は、早めに産婦人科をご受診ください。
思春期外来(ユース)
子どもから大人への過渡期である思春期は、第2次性徴が始まり、性差の違いやホルモン変化などが顕著になってきます。
心理的な自我の目覚め、アイデンティティの確立など、複雑な発達課題に直面する時期でもあります。
そのため、体も心も劇的な変化にさらされ、自分だけではどうにもコントロールできないような心身の問題を感じることも多くなるのです。
当クリニックでは、生理痛や無月経、月経異常、おりもの関連、緊急避妊ピルなど思春期に特有のデリケートな悩みのご相談に応じております。
なお、お一人での受診が不安な方は、保護者の方やお友達と一緒に来院してください。